「スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン」は、本当に素晴らしい本だ。
全てのMac好き、Jobs好き、プレゼン好き?の方に自信を持っておすすめできる。
Jobsのプレゼンを一度でも見た事がある人は、彼の異常に優れたプレゼン能力を知っているだろう。
本書の素晴らしい所は3つあると思う。
Jobsを知れるという事。
プレゼンのテクニックを学べるという事。
そしてなによりわくわくするという事だ。
Jobsを知れる
Jobsのプレゼンのうまさは、その性格からきている所も多い。
並々ならない練習。完璧主義。
若い頃から持ついたずら心が、見るものにサプライズを与える。
そんな仕事に対するJobsの姿勢が細かく描かれている。
プレゼンのテクニックを学べる
もちろんJobsが利用しているプレゼンのテクニックも学べる。
例えば「敵役を導入する」
IBMを敵に見立ててMacを救世主のように表現する技だ。
また禅の心で表現する等、そのまま実践で使えるテクニックも満載だ。
わくわくする
そしてなにより、読んでいるだけでわくわくしてくる。
MacBookやiPhone、MacBookAir等、すでに知っている製品ばかりなのに、なぜかわくわくしてしまう。
プレゼンの解説をしているはずなのに、解説を読んでいるうちに、その空気に飲み込まれてしまう。
Jobsの凄さが十分に伝わってくる一冊になっている。
そして最後にもう一つ
Stay hungry, stay foolish.
スタンフォード大学の卒業式のスピーチの解説がつく。
人に何かを提案するとき、プレゼンをする。
それは製品なのか、人生論なのかはわからないが、
素晴らしいプレゼンは人の心を動かす事ができる事だけは確かだ。