ネットワーク本2冊読んだ!

新ネットワーク思考—世界のしくみを読み解くなぜSNSやTwitterはこんなにも流行っているのか。

なぜWebはこんなにも面白いのか。

そんな疑問からネットワークの勉強をしてみた。

一冊目は『新ネットワーク思考』こちらはネットワーク理論を物語的に理解できる本、二冊目は『スモールワールド』ネットワーク理論を数学的に理解できる本だった。

どちらの本も6次の隔たりの話で始まる。かの有名な世界の人間は6人の人間で繋がっているという話だ。Webの場合、約10億のサイト(本が書かれた当時2002年頃)は19次で繋がっているらしい。そして細胞の分子はたった3つの科学反応で繋がっているという。

スモールワールド—ネットワークの構造とダイナミクス

世界は小さいみたいだ。

しかし一つのページに7つのリンクがあるとしたら、目的のページにたどり着くには7の19乗となる。これは果てしない。

ではなぜ人々は目的のページにたどり着けるのだろうか?

その答えがネットワークの理論にあった。

ネットワークは民主主義ではない。発言するのは自由だが、それだけでは誰も見つけてくれない。誰かと繋がっていなければならない。

そしてネットワークにはそのつながりを異常に多く持つノードがある。それをハブと呼ぶ。Webで言えばGoogleやAmazon等がそれだ。

それは異常に友人をたくさん持つ人間と同じなのだ。

そのハブを通して、多くのノードが繋がるのだ。
これはWebだけではない。

例えばエイズの感染も同じらしい。ハブとなる感染源、つまり異常に性行為を持つ人間が爆発的に感染を広める。

逆にワクチンも同じで、カリスマ性のある医師がワクチンを使う事で一気に世に広まり、病気を抑えるのだ。
つまりハブとその周りのネットワークを理解すればエイズすら撲滅できるかもしれないというのだ。

これは細胞でも同じ事が言えるらしく、癌の治療にも役立つらしい。

いずれはDNAの検索エンジンができ、検索結果からネットで薬を注文し、病気になる前に病気を防げるようになるのかもしれない。

世の中にはたくさんのネットワークがある。組織もビジネスもネットワークである。

これらを理解する事はこれからの時代に非常に重要な事なのかもしれない。

まずは読書に応用してハブとなる本をたくさん読む事にしよう。

Wataru について

システム開発を職業とし、日々情報産業の未来を考える。 世界がインターネットによりボーダレスになって行き、より早い情報の伝達が可能となり、次の世代で何ができるのか。 それを見つけるために、古き良き情報伝達ツール『本』を読む。
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